2016年3月31日木曜日

カミグセ「隣の芝生の気も知らないで」稽古場レポート

春ですね、池亀三太です。
本日31日からいよいよ佐藤佐吉ユース演劇祭参加作品ラストの団体カミグセが幕を開けます!
カミグセ「隣の芝生の気も知らないで」


演劇祭始まってみたら本当に早いですね。あっという間に4団体が過ぎ去っていきました。
沢山のお客様にご来場いただいて、各団体も面白い作品を持ってきてくれて嬉しい限りです。
ラストを飾るカミグセは、我らが王子小劇場職員のつくにうらら嬢が主宰する団体でございます。
普段劇場で接しているつくにさんがどんな様子で創作を行っているのか覗くべく、先日稽古場にお邪魔してきました。



手前のお尻向けているのが、つくにうららさんです。
そしてくつろいだ服装で集っているのが出演者の7名の女優陣です。
今回の「隣の芝生の気も知らないで」はキャストが全員女性なのであります。
それだけで素敵ね、そんでこの全員パジャマ姿。
萌え要素満載や!
皆さんパジャマで稽古というなんともアットホームな稽古場だなと思っていたらどうやら衣裳のようでした。
そりゃそうか、パジャマで稽古って油断しすぎか。
あまり言うとネタバレしちゃって怒られちゃうから控えるけど、パジャマの衣裳から制服の衣裳になる模様。

はい、これ制服。

可愛くないですか?
可愛いよね、並んでるだけで可愛いって凄いね。
この場合の可愛いの計算は
可愛い+可愛い+可愛い+可愛い+可愛い+可愛い+可愛い=7可愛い
ではなくてね、
可愛い✕可愛い✕可愛い✕可愛い✕可愛い✕可愛い✕可愛い=いっぱい可愛い
です。
この制服つくにさんが随所にこだわりをみせたお手製らしいです。
ちなみに僕の可愛いポイントは靴下です。
靴下可愛い女の子はトータル可愛いですね。
たまに不真面目な靴下の女子を見かけますが、不真面目な靴下、良くないと思うんだな。

稽古場では幸運なことに通し稽古を拝見させていただきました。
おいら、プロデューサーになって良かったよ!こうやって正々堂々と女性ばかりの稽古場にお邪魔して写真が撮れるなんて、ありがとう佐藤佐吉ユース演劇祭!とこんなにも演劇祭に感謝したことはなかったかもしれない。

残念ながら通し稽古での衣裳は普通に稽古着だったのですが、いいのよ、それでも可愛いものは可愛いんだから。
あ、なんか可愛いしか言ってない、可愛いだけの演劇なんてって普段は否定して回っているくせいになんかすみません。
でもね、今回のカミグセね、可愛いだけじゃないんです。
佐藤佐吉ユース演劇祭のキャッチコピー「若いね、なんて言わせない」的に言いますと、
「可愛いだけ、なんて言わせない」
です。
軽やかさと繊細さが同居した鮮やかな劇世界がそこにありました。


女生徒たちの日常をモノローグを通して内面世界を描いていく物語。
男子の僕からすると、未知の生き物である女子の心の中を覗いた気がしてなんだか今まで触れたことのない感触のものに触れたようでザワザワしました。

きっと、女性と男性では見え方また違ってくるんだろうな。
でも性別関係なく共感はできそう。
7名の個性が丁寧に描かれていますので、誰かしらはきっと客席の誰かに通じているのではと思います。
カミグセ、本当に素敵な作品になってますよ!
是非とも観にきてほしいです!
佐藤佐吉ユース演劇祭、どうか足をお運びくださいませ。
まだチケットあるみたいですよ!!!
あと、このカミグセの週はね、王子にお越しいただけると王子駅裏手の飛鳥山公演で綺麗な桜がみれますよ。
桜にぴったりな作品では勝手に思っています。お花見ついで、観劇ついでにぜひ!

カミグセ
「隣の芝生の気も知らないで」
2016.3.31(thu)  - 4.4 (mon)
http://www.kamiguse.com/

2016年3月20日日曜日

(劇)ヤリナゲ稽古場リポート!!

モラルです。

王子小劇場、2016年の一大イベント「佐藤佐吉ユース演劇祭」もスケジュール的に折り返して、ますます盛り上がって参りました。

劇場では現在、レティクル東京座「昴のテルミニロード」が絶賛上演中。




もうね、すごいんです、これが。
「次世代のエンタメを担うのは自分たちだ!」という自負に溢れまくっていて、あらゆるベクトルで妥協を惜しまない。
で、実際、お客様の支持も得ていて、劇場は毎日毎ステージ、満員御礼。





劇場スタッフの僕と川本くんでチラシの真似をしてみましたが、僕たちじゃやっぱり駄目なわけです。
改めて、ファンタジックな世界をちゃんと具現化することの苦労とセンスを思い知らされました。

そして!!


レティクル東京座の次は、(劇)ヤリナゲがやってきます。



レティクル東京座からガラリと作風は変わりますが、こちらも注目団体。

そんな(劇)ヤリナゲの、公演直前の稽古場にお邪魔してきました!!



僕がお邪魔した時は、ちょうどダメ出し(?)の真っ最中。
(?)とつけたのは、一般的なダメ出しのイメージとはだいぶかけ離れていたからです。

これは前々から思っていたことなのですが(劇)ヤリナゲ主宰の越さんは、とにかく「俳優の気持ちが乗るか」ということに超絶拘ります。

だから、「○○して下さい」みたいなオーダーはあまりしません。
「○○出来ますか?」と聞いて、そこからとにかく、コミュニケーションを取る。

演出の意図と俳優の感覚がズレた時は、そこから試行錯誤して、お互いが着地出来る場所を辛抱強く探ります。

一通りのダメ出しが終わったら、そこから返し稽古。
越さんはもう、それを見ながら、終始ニコニコしています。

演出家がこれだけニコニコ見ていたら、そりゃあ俳優の気持ちも乗るってモンかもしれません。
まったりとした雰囲気の中で、演出家と俳優さんたち、双方の「この作品をよくしよう」という建設的な空気が終始流れていて、とてもいい稽古場だなと思いました。



僕が観れたのは、作品の中のほんの一シーンでしたが、いやあ、それだけでも、作品全体への期待値がグググッと高まりました。

なんたって今回の「緑茶すずしい太郎の冒険」という作品は、再演なのですが、初演を観た元王子小劇場芸術監督の玉山が、その後興奮しっぱなしだったという逸話があります。

そんな、ある意味「幻の作品」とも言える「緑茶すずしい太郎の冒険」が、いよいよ24日から始まります。

どうぞ、お楽しみに!!

















2016年3月14日月曜日

モラル戻りました!!

みなさま、ご無沙汰しております!
王子小劇場スタッフのモラルです。

自分が主宰する「犬と串」という劇団の公演を先週まで行っておりまして…。
ようやく今日から、劇場に復帰いたしました。



「王子といえばコレ」と言っても過言ではない、明治堂のカレーパンでしみじみ復帰を噛み締めます。

ちょうど、このユース演劇祭も中盤ということで、ここからラストまで、パワー全開で向かっていきたいと思っています。

絶賛稼働中の「池亀家」もね…。
果たしていつまで「池亀家」なのかっていうね…。
(不敵な犯行予告)


どうぞ、ここからまた、よろしくおねがいしますー!!

もらる

2016年3月8日火曜日

なんて怒涛の日々!小屋入り日にみる劇団の個性

なんて怒涛の日々なのさ!というめまぐるしい毎日の中、このユース演劇祭も既に2団体を終えました。
なんかブログでなかなかご報告が出来ずにすみません!
Twitter先輩にかまけてました。
Twitterは後輩か、Twitter後輩に後輩のくせにパン買いにいかされておりまして、ようやく今日になってまたブログ先輩に媚を売りに戻ってきました。

そうした間にですね、なんか色々ありましたね。

アナログスイッチが終わりまして、

牡丹茶房が終わりまして、

今日からレティクル東京座が劇場入りしております。
劇場入りの日というのは本当に劇団の色が出ますね。

アナログスイッチの時は職人集団という印象で、劇団員含めプロフェッショナルなスタッフ陣がガンガン作業を進めている「これぞ劇団!」という感じでした。
それであの見事な舞台セットですからね。恐れ入ります。
観ていただきましたかね?あの作品タイトルの「ラスボスのお城の前で」というまんまなあのラスボスのお城の前の舞台美術、たまげましたね。

牡丹茶房はがらりと雰囲気かわって、シンプルな美術でしたので少数精鋭って感じでしたし、主宰烏丸さんの醸し出す空気に一瞬で劇場全体が染まっていく感じがありましたね。
あの年齢であそこまできちんと自分の世界観を持っていて体現して、作品にも表現できてるって凄いことですね。恐れ入りました。

そんでもってやってきました、レティクル東京座!
もうここは、頭おかしいのかな?と疑いたくなりますよね。スタッフさん含めね。
今日も2トントラックが2回やってきました。普通王子小劇場くらいの劇場だと2トントラック1回ですからね。それ倍来ましたから。あと、それ以外にも稽古場で組んでいた大道具をスタジオから運んできてますからね。
どういうことなの?
舞台美術はもちろん、照明、音響、衣裳などなど各セクションが新橋演舞場とでも勘違いしているのではないかといった有様です。
どんな作品になるのかワクワクしかしませんね。
11日(金)初日で、約2週間やっています。
「池亀家」も劇場内に引っ越して無事に運営しておりますのでね、よかったら劇場まで遊びに来てくださいませー!!!


お待ちしております!


佐藤佐吉ユース演劇祭プロデューサー 池亀三太